論文
Liu et al. (2024, JGR)
2024年8月22日
研究員として本グループに所属していたHaoyan Liu博士らによる論文が公開されました。佐藤研究室滞在時の研究成果です。
なお、本研究の成果や内容は大気海洋研究所「研究トピックス」 にも掲載されました。
■ 成果概要
台風などの熱帯低気圧の進路や強度について、予測精度の向上が求められている。現状の予測は、物理法則に基づく数値気象モデルで2週間以内が限界である。
大気海洋研究所の佐藤正樹教授と客員研究員Haoyan Liu博士らの研究グループは、予測期間を拡張するため、機械学習モデルと物理法則モデルを組み合わせたハイブリッド予報システムを構築した。
このシステムでは、機械学習モデル「Pangu-Weather」と物理法則モデル「WRFモデル」を使用し、高精度の予報を実現する。
機械学習モデルは大規模循環と進路予測に優れ、物理法則モデルは熱帯低気圧の中心部の構造を捉える強みがある。
本研究では、2018年から2023年の5つの長寿命熱帯低気圧の予測で優れた性能を示した。本手法は従来の予測限界を超え、台風の防災や減災に大きな意義を持つ。
Liu, H.-Y., Z.-M. Tan, Y. Wang, J. Tang, M. Satoh, L. Lei, J.-F. Gu, Y. Zhang, G.-Z. Chen, and Q.-Z. Chen, 2024: A hybrid machine learning/physics-based modeling framework for 2-week extended prediction of tropical cyclones.
Journal of Geophysical Research: Machine Learning and Computation,
1, e2024JH000207,
https://doi.org/10.1029/2024JH000207
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論文
Tochimoto & Niino (2024, QJ); Ito et al. (2024, JMSJ)
2024年8月1日
新野 宏 名誉教授(本グループ特任研究員)らの論文2本が公開されました。
1本目は、スプリット前線(上・下層の寒冷前線が分離した前線系)を伴う東アジア付近の温帯低気圧の構造と環境場について統計的に検証した研究成果で、Quarterly Journal of the Royal Meteorological Society 誌から公開されました。
2本目は、令和元年台風17号の接近時に延岡市で発生した竜巻に関する数値シミュレーションを行い、複数の渦の構造を追跡した研究成果で、気象集誌(Journal of the Meteorological Society of Japan )から公開されました。
Toshimoto E., and H. Niino, 2024: A composite study of extratropical cyclones accompanied by split fronts in the Northwestern Pacific.
Quart. J. Roy. Meteor. Soc.,
https://doi.org/10.1002/qj.4774
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Ito J., H. Niino, and E. Tochimoto, 2024: Numerical Simulation of Tornadoes in a Mini-Supercell Associated with Typhoon Tapah on 22 September 2019.
J. Meteor. Soc. Japan,
102,
https://doi.org/10.2151/jmsj.2024-009
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受賞
新野名誉教授(特任研究員)が日本流体力学会と日本風工学会の名誉会員に
2024年7月31日
新野 宏 名誉教授(本グループ特任研究員)が日本流体力学会と日本風工学会より名誉会員の称号を授与されました。
受賞
GeoSciAI2024 学生賞(気象課題)を受賞
2024年7月26日
本グループの前田優樹さん(修士課程2年)が、日本地球惑星科学連合・人工知能学会GeoSciAI(地球惑星科学分野データにおけるAIモデル作成コンテスト)において、
GeoSciAI2024 学生賞(気象課題)を受賞しました。
イベント
AORIインターンシップ
2024年6月24日
大気海洋研究所で今年8〜9月に「サマーインターンシップ」が開催されます。テーマの中には「全球非静力学大気モデルNICAMによる数値実験」も含まれており、佐藤正樹 教授、大野知紀 助教、Woosub Roh 特任助教(本グループ)、宮川知己 准教授(気候システム研究系)が担当します。
本グループの研究を体験できる貴重な機会ですので、興味をもたれた学部生はぜひご参加ください。
詳細は
こちら
(AORIウェブサイト)をご確認ください。
論文
Kasami and Satoh (2024, SOLA)
2024年5月1日
本グループ卒業生の笠見京平さん(研究当時修士課程),佐藤正樹 教授による論文がSOLA 誌より出版されました。
台風の二重壁雲の形成について、対流圏中層の乾燥空気の流入と下降流が寄与していることを指摘した研究成果です。
Kasami K., and M. Satoh, 2024: Mechanism of Secondary Eyewall Formation in Tropical Cyclones Revealed by Sensitivity Experiments on the Mesoscale Descending Inflow.
SOLA, 20, 62–68,
https://doi.org/10.2151/sola.2024-009
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論文
山本・伊賀 (2024, 月刊海洋)
2024年4月25日
研究会
若手研究者の視点から見るメソ気象研究の将来展望(5/20(月)開催)
2024年4月3日
日本気象学会2024年度春季大会にあわせ、メソ気象研究会が開催されます。
■ 開催趣旨:
2023年5月に行われた第55回メソ気象研究会「小倉義光先生追悼シンポジウム―メソ気象研究の将来展望―」では,小倉先生の偉業を振り返るとともに,小倉先生の遺志を引き継ぐべく,今後を担う中堅クラスの研究者にメソ気象に関わる各分野(雲,エアロゾル,雷,メソ気象の数値シミュレーション,気象レーダーによる観測,データ同化やメソアンサンブルなど)とその分野での広範囲の関わりについて,過去を振り返りつつ,その将来展望について講演・議論が行われ,若手研究者に対して大きな刺激となった.
それを受け,今度は若手研究者サイドからメソ気象研究の将来展望を語ろうという機運が高まったため,本研究集会では,30代を中心とした新進気鋭の若手研究者から,幅広い視点でメソ気象研究の現状から将来展望を語り,参加者と議論することで,コミュニティ全体で取り組むべき課題や研究の方向性を確認する.
日時:2024年5月20日(月) 13:30-17:15
会場:東京大学大気海洋研究所 2階講堂
詳細は下記サイトをご覧ください。
https://www.aori.u-tokyo.ac.jp/aori_news/meeting/2024/20240520.html
イベント
AORI進学ガイダンス(4/27開催)【4/19(金)締切】
2024年3月1日
大気海洋研究所への大学院進学を検討されている方を対象にした進学ガイダンスを開催します。
佐藤研・伊賀研への個別の面談も実施する予定です。
進学情報を得られる貴重な機会ですので、奮ってご参加ください。
日時:2024年4月27日(土) 14:30-17:00
会場:東京大学大気海洋研究所
事前申し込み制で、申し込み期間は4月19日(金)までです。申し込み方法などの詳細、および本イベントの最新情報は
こちら
(AORIウェブサイト)をご確認ください。
受賞
新野名誉教授(特任研究員)が令和5年度(第65回)交通文化賞を受賞
2024年1月25日
新野 宏 名誉教授(本グループ特任研究員)が令和5年度(第65回)交通文化賞を受賞しました。
1月11日に国土交通省大臣室にて表彰式がおこなわれました。
■ 功績概要:
防災気象情報を大きく高度化させる方向性を示すとともに、国民の防災意識の変革に尽力するなど気象業務の発展及び国民の安全・安心に寄与した。
論文
Yamamoto et al. (2024, MWR)
2024年1月25日
本グループの山本晃立さん(博士課程3年),伊賀啓太 准教授らによる論文がMonthly Weather Review 誌より公開されました。
2021年7月中旬にヨーロッパ上空で停滞し大雨・洪水害をもたらした寒冷渦(上層寒冷低気圧)が,別の寒冷渦との併合により維持されていたことを明らかにした研究成果です。非断熱的構造についても議論しています。
Yamamoto K., K. Iga, and A. Yamazaki, 2024: Mergers as the Maintenance Mechanism of Cutoff Lows: A Case Study over Europe in July 2021.
Mon. Wea. Rev., 152(6), 1241–1256,
https://doi.org/10.1175/MWR-D-23-0024.1
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イベント
The New York Meeting on Tropical Cyclones and Global Storm-resolving Analysis(2/5開催)【1/31(水)締切】
2024年1月22日
東京大学ニューヨークオフィス(UTokyoNY)において「The New York Meeting on Tropical Cyclones and Global Storm-resolving Analysis」が開催されます。
どなたでも無料でオンライン参加可能です。本グループの佐藤正樹 教授が登壇予定です。
日時:2月5日(月)23:30~26:00 ※ 日本時間
場所:東京大学ニューヨークオフィス(UTokyoNY)・オンライン
申し込み締め切り:1月31日(水)
詳細は
こちら
(UTokyoNYウェブサイト)をご確認ください。
研究会
地球流体力学研究集会(3/4–5開催)【1/31(水)締切】
2024年1月5日
東京大学大気海洋研究所 共同利用研究集会「地球流体にみられる多様な現象に伴う流れの形成の力学」が開催されます。
本研究集会は、一年おきに九大応力研と東大大気海洋研で開催していますが、大気海洋研究所現地での開催は2018年3月以来の6年ぶりとなります。
日時:3月4日(月)13時30分~17時40分
3月5日(火)9時30分〜11時45分
場所:東京大学大気海洋研究所講堂
申し込み締め切り:1月31日(水)
プログラムは
こちら
(AORIウェブサイト)をご確認ください。
● 2023年
イベント
VL講習会・VLシンポジウム(3/14–15開催)【1/31(水)締切】
2023年12月28日
東京大学大気海洋研究所、千葉大学環境リモートセンシング研究センター、名古屋大学宇宙地球環境研究所、東北大学大気海洋変動観測研究センターでは、「地球気候系の診断に関わるバーチャルラボラトリーの形成」を連携して推進しており、毎年、学生・研究員を対象に講習会を実施しています。
今年度は、下記の講習会を開催しますので、ご案内致します。今回は、特別企画としてVLシンポジウムを同時開催します。
開催日時: 2024年3月14日(木)13:00 から 3月15日(金)15:00
開催場所: 東京大学大気海洋研究所 大気海洋研究棟
対象: 大学院生、学部学生、若手研究者(定員30名)
申し込み締め切り: 2024年1月31日(水)17:00 まで
申し込み方法などの詳細は
こちら
(本イベントウェブサイト)をご確認ください。
お知らせ
博士号取得
2023年12月21日
本グループの幾田泰酵 外来研究員が博士(理学)の学位を取得しました。
■ 博士論文一覧
報道
テレビ出演
2023年12月20日
佐藤正樹 教授が12月15日(金)放送の「タモリステーション」(テレビ朝日系列)特番「沸騰する地球 〜2023 気候変動が生む負の連鎖〜」に取材協力し、番組内においてVTR出演をしました。
ハワイ・マウイ島の大火災と、ハリケーン「DORA(ドーラ)」に関する気象学的メカニズムを解説しました。
■ タモリステーション「沸騰する地球 ~2023 気候変動が生む負の連鎖〜」(2023年12月20日閲覧)
https://www.tv-asahi.co.jp/tamori-station/
報道
プレスリリース
2023年12月19日
イベント
AORIインターンシップ【1/21(日)締切】
2023年12月15日
大気海洋研究所で2024年3〜4月に「スプリング・インターンシップ」が開催されます。テーマの中には「全球非静力学大気モデルNICAMによる数値実験」も含まれており、佐藤正樹 教授、大野知紀 助教(本グループ)、宮川知己 准教授、高須賀大輔 特任助教(気候システム研究系)が担当します。
本グループの研究を体験できる貴重な機会ですので、興味をもたれた学部生はぜひご参加ください。
申し込み期間は2023年12月11日(月)–2024年1月21日(日)です。申し込み方法などの詳細は
こちら
(AORIウェブサイト)をご確認ください。
お知らせ
メンバーの職位変更
2023年11月1日
本グループの松岸修平さんが博士(理学)の学位を取得し、特任研究員として着任しました。
■ メンバー一覧
■ 博士論文一覧
論文
Liu et al. (2023, Geophys. Res. Let.)
2023年10月28日
本グループのLiu Haoyan研究員、佐藤正樹 教授らによる論文が公開されました。
2023年2〜3月にかけて持続した長寿命のサイクロン「Freddy」の予測可能性について議論した論文です。
Liu, H.-Y., Satoh, M., Gu, J.-F., Lei, L., Tang, J., Tan, Z.-M., et al. (2023).
Predictability of the most long-lived tropical cyclone Freddy (2023) during its westward journey through the southern tropical Indian Ocean.
Geophysical Research Letters, 50, e2023GL105729.
https://doi.org/10.1029/2023GL105729
受賞
HPCI利用研究課題優秀成果賞
2023年10月27日
報道
メディア掲載
2023年10月16日
イベント
柏キャンパス一般公開2023【10/27(土)・28(日)開催】
2023年10月9日
イベント
AORI進学ガイダンス【11/11(土)開催】
2023年10月5日
大気海洋研究所への大学院進学を検討されている方を対象にした進学ガイダンス(オンライン形式)を開催します。
佐藤研・伊賀研への個別の面談も実施する予定です。
進学情報を得られる貴重な機会ですので、奮ってご参加ください。
日時:2023年11月11日(土) 13:00-15:30
会場:オンライン
事前申し込み制で、申し込み期間は11月8日(水) 17:00までです。申し込み方法などの詳細は
こちら
(AORIウェブサイト)をご確認ください。
お知らせ
新メンバー
2023年10月1日
D1のXu Chen(陳旭)さんと研究実習生のGufeng Bian(卞谷峰)さんが本グループに加わりました。2名とも佐藤研究室所属になります。
■ メンバー一覧
お知らせ
メンバーの職位変更
2023年9月1日
Roh Woosub 特任助教が着任しました。
■ メンバー一覧
報道
メディア掲載
2023年8月18日
佐藤正樹 教授がインド公共放送DD INDIAに取材協力しました。
■ DD INDIA(2023年8月18日配信)「Japan experiences one of its hottest and wettest summers」
https://t.co/fca4y5RaxC
受賞
AOGS Fellows Award
2023年8月13日
論文
Roh et al. (2023, Atmos. Meas. Tech.)
2023年7月10日
本グループのRoh Woosub 特任研究員、佐藤正樹 教授、松岸修平 学術専門職員らによる論文が公開されました。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)から打ち上げ予定の地球観測衛星「EarthCARE」に関する論文です。
Roh, W., Satoh, M., Hashino, T., Matsugishi, S., Nasuno, T., and Kubota, T.:
Introduction to EarthCARE synthetic data using a global storm-resolving simulation,
Atmos. Meas. Tech., 16, 3331–3344, https://doi.org/10.5194/amt-16-3331-2023, 2023.
https://doi.org/10.5194/amt-16-3331-2023
受賞
気象庁長官表彰
2023年6月1日
イベント
AORIインターンシップ【6/23(金)締切】
2023年5月19日
大気海洋研究所で2023年8〜9月に「サマー・インターンシップ」が開催されます。テーマの中には「全球非静力学大気モデルNICAMによる数値実験」も含まれており、佐藤正樹 教授、大野知紀 助教(本グループ)、宮川知己 准教授、高須賀大輔 特任助教(気候システム研究系)が担当します。
本グループの研究を体験できる貴重な機会ですので、興味をもたれた学部生はぜひご参加ください。
申し込み期間は2023年5月15日(月)–6月23日(金)です。申し込み方法などの詳細は
こちら
(AORIウェブサイト)をご確認ください。
お知らせ
特任助教1名を公募【6/16(金)締切】
2023年5月18日
佐藤正樹 研究室では、特任助教(特定有期雇用教職員)1名を公募します。
公募要項
論文
佐藤・松岸 (2023, 月刊海洋)
2023年5月11日
研究会
小倉義光先生追悼シンポジウム ーメソ気象研究の将来展望ー【5/15(月)開催】
2023年4月19日
2022年5月29日に逝去された小倉義光 先生(元 海洋研究所所長)を追悼するシンポジウムが開催されます。
小倉先生のご業績を振り返るとともに、メソ気象研究の将来展望について国内の研究者に講演・議論して頂きます。
■ 開催趣旨:
東京大学海洋研究所長を務められた後、渡米してイリノイ大学に大気科学学科を創設され、2022年5月29日に100歳で逝去された小倉義光先生は、大気の数値モデル創生期の1960年代初頭に、積乱雲が再現可能な数値モデルの基礎を構築された。
現在ではそのような数値モデルを用いることが、メソ気象を支配するメソスケール対流システム研究の主要な基盤的手法の1つとなっている。
本研究集会では、小倉先生の偉業を振り返るとともに、小倉先生の遺志を引き継ぐべく、今後を担う中堅クラスの研究者にメソ気象に関わる各分野(雲、エアロゾル、雷、メソ気象の数値シミュレーション、気象レーダーによる観測、データ同化やメソアンサンブルなど)とその分野での広範囲の関わりについて、過去を振り返りつつ、その将来展望について講演・議論してもらう。
また、メソ気象の中で近年特に注目されている台風と線状降水帯については、航空機による直接観測や梅雨期の集中観測、現在における研究の課題から将来変化も含めて、日本のメソ気象研究をリードしてきた研究者が捉えた現状と今後への思いを若手研究者に直接語り掛けてもらう。
なお、本研究集会は小倉先生が発起人となって発足した本メソ気象研究会と東大大気海洋研共同利用研究での研究集会と共催して行う。
日時:2023年5月15日(月) 13:30-17:15
会場:東京大学大気海洋研究所 2階講堂
詳細は下記サイトをご覧ください。
https://www.aori.u-tokyo.ac.jp/aori_news/meeting/2023/20230515.html
■ 小倉義光先生の記録
お知らせ
新メンバー
2023年4月1日
大野知紀 助教、Marguerite Lee 特任研究員が着任しました。前田優樹さん、村田 博さんが新M1として佐藤研究室に入学しました。
■ メンバー一覧
お知らせ
メンバーの卒業
2023年3月31日
笠見京平さん(佐藤研究室)が修士(理学)を取得し本グループを卒業しました。
修士論文タイトル:数値実験による台風二重壁雲の形成メカニズム ー対流圏中上層からの乾燥空気の流入および蒸発・昇華による冷却の役割ー
■ 修士論文一覧
イベント
AORI進学ガイダンス【4/29(土)開催】
2023年3月10日
大気海洋研究所への大学院進学を検討されている方を対象にした進学ガイダンスを開催します。
佐藤研・伊賀研への個別の面談も実施する予定です。
進学情報を得られる貴重な機会ですので、奮ってご参加ください。
日時:2023年4月29日(土) 13:00-15:30
会場:東京大学大気海洋研究所
事前申し込み制で、申し込み期間は4月20日(木)までです。申し込み方法などの詳細は
こちら
(AORIウェブサイト)をご確認ください。
論文
Satoh and Hosotani (2023, SOLA)
2023年3月9日
本グループの佐藤正樹 教授と、当時学部生として特別研究を行っていた細谷桂介さんの論文がSOLAより公開されました。
線状降水帯をもたらす水蒸気フラックスの偏差には水蒸気よりも風の効果の方が大きいという結果が得られました。
Satoh M., and K. Hosotani:
Characteristics Analysis of the Senjo-Kousuitai Conditions in the Kyushu Region in Early July: The Case of the July 2020 Heavy Rainfall Event.
SOLA, 19A , 1–8.
https://doi.org/10.2151/sola.19A-001
イベント
「富岳」成果創出加速プログラム2022年度成果発表会【3/20(月)開催】
2023年2月21日
本グループの佐藤正樹 教授が代表を務めますプロジェクト「富岳」成果創出加速プログラム「防災・減災に資する新時代の大アンサンブル気象・大気環境予測」において、
2022年度成果発表会が開催されます。
佐藤教授は「『防災・減災に資する新時代の大アンサンブル気象・大気環境予測』課題の研究紹介」という講演タイトルで登壇予定です。
■ 開催趣旨:
「富岳」成果創出加速プログラム課題「防災・減災に資する新時代の大アンサンブル気象・大気環境予測」は今年度が最終年度になります。
今年の暖候期には、線状降水帯や台風により各地に被害が生じました。
本課題では、これら極端気象現象からの防災・減災を実現するために、数日程度から数週間~季節スケールの大規模アンサンブルの気象・大気環境予測実験をスーパーコンピュータ「富岳」を用いて実施し、リードタイムをもった確率予測情報の提供が可能な新時代の予測技術の確立を目指し、研究を進めてきました。
本成果発表会では、「富岳」を用いた研究の現状の到達点を紹介し、今後の気象・大気環境予測研究の課題について議論いたします。
日時: 2023年3月20日(月) 13:00-17:00
開催方法: Zoomによるオンライン開催
参加費: 無料
参加申込: 事前に申込みが必要です
申込締切: 2023年3月12日(日) (先着順です。定員になり次第、締め切ります。)
詳細・申込みは下記サイトをご覧ください。
https://cesd.aori.u-tokyo.ac.jp/fugaku/seika2022.php
お知らせ
特任研究員1名を募集【3/31(金)締切】
2023年2月15日
佐藤正樹 研究室では、特任研究員1名を募集します。
募集要項
報道
メディア掲載
2023年2月7日
佐藤正樹 教授が以下の記事2本について取材協力しました。
■ 読売新聞(2023年2月2日夕刊)「気候モデル 温暖化を解明」
■ 週刊朝日(2023年2月17日号)「“激甚化”する自然災害 損害保険会社は採算割れも」
お知らせ
新メンバー
2023年2月1日
刘 昊炎 (LIU, Haoyan) 研究員が本グループに着任しました。
■ メンバー一覧
論文
Ikuta et al. (2023, JAS)
2023年1月21日
本グループの幾田泰酵 外来研究員、佐藤正樹 教授らによる論文が公開されました。
令和元年房総半島台風(T1915; Typhoon Faxai)の事例から、数値予報モデルにおける大気境界層スキームの感度を調査したものです。
本研究の成果は、高解像度化したモデルにおける「グレーゾーン」(高解像度化に伴い従来のパラメタリゼーションの妥当性が問われること)下での大気境界層スキームの解釈を提供することが期待されます。
Ikuta, Y., M. Sawada, and M. Satoh:
Determining the Impact of Boundary Layer Schemes on the Secondary Circulation of Typhoon Faxai using Radar Observations in the Gray Zone.
J. Atmos. Sci, 80 , 961–981.
https://doi.org/10.1175/JAS-D-22-0169.1
● 2022年
論文
Yamamoto et al. (2023, Icarus)
2022年12月26日
九州大学応用力学研究所の山本 勝 准教授、本グループの佐藤正樹 教授らによる論文が公開されました。
数値モデルを用いて3次元的な金星大循環の構造に迫った論文です。使用されたモデルはAORIなどで開発されたものです。
Yamamoto, M., T. Hirose, K. Ikeda, M. Takahashi, and M. Satoh, 2023:
Short-period planetary-scale waves in a Venus general circulation model: Rotational and divergent component structures and energy conversions.
Icarus, 392, 115392.
https://doi.org/10.1016/j.icarus.2022.115392
研究会
ICCP-GSRA Workshop 2023, jointly with The 2nd EarthCARE Modeling Workshop
2022年12月14日
イベント
AORIインターンシップ【1/23(月)締切】
2022年12月14日
大気海洋研究所で2023年3〜4月に「スプリングインターンシップ」が開催されます。テーマの中には「全球非静力学大気モデルNICAMによる数値実験」も含まれており、佐藤正樹 教授(本グループ)と宮川知己 准教授(気候システム研究系)が担当します。
本グループの研究を体験できる貴重な機会ですので、興味をもたれた学部生はぜひご参加ください。
申し込み期間は2022年12月19日(月)–2023年1月23日(月)です。申し込み方法などの詳細は
こちら
(AORIウェブサイト)をご確認ください。
お知らせ
助教1名を公募【1/4(水)締切】
2022年11月17日
論文
Satoh et al. (2022, PEPS)
2022年10月28日
本グループの佐藤正樹 教授、松岸修平 学術支援職員、Woosub Roh 特任研究員、幾田泰酵 外来研究員、久芳奈遠美 特任研究員らによる論文が公開されました。
首都圏大気環境観測ウルトラサイトにおける数値モデルと観測データの連携研究プロジェクト ULTIMATE(ULTra-sIte for Measuring Atmosphere of Tokyo Metropolitan Environment)についての論文で、雲・降水過程の評価を事例研究により行ったものです。
Satoh, M., Matsugishi, S., Roh, W. et al. Evaluation of cloud and precipitation processes in regional and global models with ULTIMATE (ULTra-sIte for Measuring Atmosphere of Tokyo metropolitan Environment): a case study using the dual-polarization Doppler weather radars. Prog Earth Planet Sci 9, 51 (2022).
https://doi.org/10.1186/s40645-022-00511-5
■ 日本語要旨
http://progearthplanetsci.org/highlights_j/488.html
論文
Kodama and Satoh (2022, JMSJ)
2022年10月3日
本グループの児玉真一さん(博士課程3年)と佐藤正樹 教授による論文が公開されました。
秋季の台風に伴う遠隔降水(PRE)の過程をコンポジット解析により明らかにした研究成果です。
Kodama S. and M. Satoh, 2022: Statistical analysis of remote precipitation in Japan caused by typhoons in September.
J. Meteor. Soc. Japan, 100 , 893–911.
https://doi.org/10.2151/jmsj.2022-046
お知らせ
特任研究員1名を募集【10/31(月)締切】
2022年9月29日
佐藤正樹 研究室にて、特任研究員(特定有期雇用教職員)を1名募集します。
募集要項
イベント
AORI進学ガイダンス【10/22(土)開催】
2022年9月27日
柏キャンパス一般公開2022に合わせ、大気海洋研究所への大学院進学を検討されている方を対象にした進学ガイダンスをオンラインで開催します。
佐藤研・伊賀研への個別の面談も実施する予定です。
進学情報を得られる貴重な機会ですので、奮ってご参加ください。
日時:2022年10月22日(土)13:00から15:30まで
方法:対面での現地開催 研究室訪問は教員によってオンラインの可能性あり
場所:東京大学柏キャンパス 大気海洋研究所 講堂ほか
事前申し込み制で、申し込み期間は10月17日(月) 10月19日(水) までです。申し込み方法などの詳細は
こちら
(AORIウェブサイト)をご確認ください。
※ 2022年10月19日追記 参加申し込み締切が「10月19日(水)まで」に延長になりました。
■ 東京大学柏キャンパス一般公開2022(10月21日〜28日)
https://park-ssl.itc.u-tokyo.ac.jp/utkk/opc2022/
受賞
AOGS2022 Best Student Poster Award
2022年8月25日
本グループの山本晃立さん(博士課程2年)が、AOGS 19th Annual Meeting (AOGS2022)においてBest Student Poster Awardを受賞しました。
受賞対象講演:
Maintenance Mechanism of Cutoff Lows as Vortex-Vortex Interactions: A Case Study of July 2021 in Europe
著者:
Koryu Yamamoto, Keita Iga(本グループ准教授), Akira Yamazaki(JAMSTEC)
■ Winners of the AOGS2022 Best Student Poster Competition
https://www.asiaoceania.org/society/public.asp?page=best_student_poster_2022.asp
イベント
シンポジウム「富岳で見える気象の未来予想図」【9/10(土)開催】
2022年8月16日
本グループの佐藤正樹 教授が代表を務めますプロジェクト「富岳」成果創出加速プログラム「防災・減災に資する新時代の大アンサンブル気象・大気環境予測」において、
2022年度シンポジウム「富岳で見える気象の未来予想図」が開催されます。
佐藤教授は「「富岳」成果創出加速プログラム「防災・減災に資する新時代の大アンサンブル気象・大気環境予測」課題の研究紹介」という講演タイトルで登壇予定です。
■ 開催趣旨:
例年、梅雨期以降の6月から10月の出水期には、線状降水帯や台風の襲来により、大きな災害が引き起こされています。
地球温暖化の進行に伴い、大雨や台風等の極端気象現象は増々激甚化することが予想されており、今後も突然の大雨や強大な台風の襲来に対する備えの意識を十分に高める必要があります。
我々は、大雨や台風等のより早期の予測をめざして、スーパーコンピュータ「富岳」を活用した研究に取り組んでいます。
本課題では、激甚化する極端気象現象からの防災・減災を実現するために、「富岳」を用いて大規模アンサンブルの高解像度気象予測実験を実施し、未来の天気予報技術の確立を目指します。
本シンポジウムでは、「富岳」を用いた極端気象予測の研究の最先端を紹介いたします。
日時: 2022年9月10日(土) 13:30-16:30
開催方法: Zoomによるオンライン開催
参加費: 無料
参加申込: 事前に申込みが必要です
詳細・申込みは下記サイトをご覧ください。
https://cesd.aori.u-tokyo.ac.jp/fugaku/sympo2022.php
お知らせ
ウェブサイトをリニューアル
2022年8月1日
研究会
大槌シンポジウム
2022年7月28日
受賞
日本気象学会 松野賞
2022年6月13日
本グループの山本晃立さん(博士課程2年)が、日本気象学会2022年度春季大会において松野賞を受賞しました。松野賞は、独創性が高く顕著な成果が得られた研究に関し、優れた発表をした学生に贈られる賞です。
受賞対象講演:
寒冷渦の維持に寄与する渦間相互作用
著者:
山本晃立、伊賀啓太(本グループ准教授)、山崎 哲(JAMSTEC)
■ 日本気象学会2022年度春季大会 松野賞受賞者
https://www.metsoc.jp/2022/06/13/29361
受賞
日本風工学会賞(功績賞)
2022年5月26日
イベント
AORIインターンシップ
2022年5月13日
大気海洋研究所で今年8〜9月に「サマーインターンシップ」が開催されます。テーマの中には「全球非静力学大気モデルNICAMによる数値実験」も含まれており、佐藤正樹 教授(本グループ)と宮川知己 准教授(気候システム研究系)が担当します。
本グループの研究を体験できる貴重な機会ですので、興味をもたれた学部生はぜひご参加ください。
申し込み期間は5月16日(月)から6月17日(金)です。申し込み方法などの詳細は
こちら
(AORIウェブサイト)をご確認ください。
イベント
AORI進学ガイダンス
2022年4月12日
大気海洋研究所への大学院進学を検討されている方を対象にした進学ガイダンスをオンラインで開催します。
佐藤研・伊賀研への個別の面談も実施する予定です。
進学情報を得られる貴重な機会ですので、奮ってご参加ください。
日時:2022年5月29日(日)13:00より
方法:オンライン会議
事前申し込み制で、申し込み期間は5月27日(金)までです。申し込み方法などの詳細は
こちら
(AORIウェブサイト)をご確認ください。
お知らせ
AORIの改組
2022年4月1日
大気海洋研究所の改組に伴い、本分野の名称は「海洋大気力学分野」から「海洋大気力学グループ」に変更となりました。ただし、一部のページや出版物では今後も元の「海洋大気力学分野」と呼称することがあります。
研究会
共同利用研究集会
2022年1月7日
東京大学大気海洋研究所 共同利用研究集会「地球流体におけるさまざまな流れとその基本過程の力学」がオンラインで開催されます。
日時:3月7日(月)13:30~17:40
3月8日(火) 9:30~11:45
場所:Zoom Meeting(参加登録が必要です)
プログラムは
こちら
(AORIウェブサイト)をご確認ください。