研究紹介 / Research


冬季日本海上の渦状擾乱

2011年1月29日19時の衛星画像(高知大ホームページより)

2011年1月29日18時の950hPa渦度(気象庁MSMより作成)

 冬季日本海上では、寒気吹き出し時に様々な空間スケールや多様な形状の雲域を持つ渦状擾乱が観測されます。これらの渦状擾乱は日本海側の地方に大雪や突風をもたらし、海難事故や交通障害の原因になるため、その予測は極めて重要です。これらの渦状擾乱は観測データが乏しい海上で発生することが多く、発生してから消滅するまでが1日程度と短く、大きさも数100kmと小さいため、詳しい構造などはあまりわかっていませんでした。しかし、近年では数値モデルの発達によってこれらの渦状擾乱を再現できるようになってきました。このような渦状擾乱について、数値シミュレーション・データ解析を用いて、発生・発達メカニズムや予報について調べています。

もどる/Back