Sorry. Written only in Japanese.


VAIO (SONY PCG-Z505CR/K) に Linux (Debian/Potato)をインストールする

0. はじめに

VAIOノートに Debian をインストールした時のメモです。 きちんとは理解していないので、いろいろ変なことをやっているかと思います。

1. インストールのしかた

基本方針としては、 ということにしました。

2. パーティションをきる

このノートのHDDは20GBで、出荷時は Windows2000 の C: に12GB、D: に8GBがあてられています。 その昔、linux を入れるパーティションを切りなおそうと、 Windows95の再インストールをしてはまってしまったという いやな思いでがあったので、 最初は D: の8GBにlinuxを入れようとしたが、 これだと linux のパーティションの位置の関係で lilo がうまくいかなかった。 しかたなく、C: を8GB、D: を12GB にしてWindows2000 を 再インストールしたが、 あっさり問題なく再インストールされてひょうしぬけでした。 これで linux の領域は 12GB。

3. base のインストール

(a) たちあげ

Debian GNU/Linux 徹底入門 のCD-ROM でインストール。 外づけDVD-ROM (PCGA-DVD51/A)は
boot: linux ide2=0x180,0x386
とすることによって認識される。

(b) カーネルに組み込むモジュール

NIC (Intel 8255X-based PCI Ethernet Adapter (10/100))は
eepro100
を選択。

4. X の設定

グラフィックチップは ATI RAGE-Mobility まずデフォルトサーバーを VGA16 にして XF86Setup を立ち上げる。 画面は乱れまくっているが、マウスの位置はなんとかわかる。 マウスは、今までたいていそうだったので
PS/2,  /dev/psaux
を選んでいたが、それではポインターが画面の下に沈んで、 うまく動かない。
Microsoft,  /dev/mouse (後で見たら /dev/gpmdata にリンクされてた)
でうまくいった。本当にこれでいいのかよくはわからないが。

(2001年12月28日補足) Xは液晶パネルにはうまく出力されていたのだが、 外部出力には出ていなかった。 いろいろ試したが外部出力はうまくいかず、結局思い切って woody にアップグレード することにした。

5. USB 機器の設定

(a) カーネル 2.4 の構築

USBがあっさりと使えるということで、カーネルだけ2.4.9にした。 USBの関係あるところとしては
Input core support  ---> Mouse support
USB support  ---> UHCI (Intel PIIX4, VIA, ...) support
                  USB Mass Storage support
                  USB Human Interface Device (full HID) support
                  USB HIDBP Mouse (basic) support
を組み込む。 なお、modutils をそのままにしてカーネルを 2.4 にすると、 depmod などがうまくいかないようなので、 modutils は 2.4.5 にしておいた。 (本当は、カーネルを 2.4 にするには、 それ以外にもバージョンをあげなければいけないところがあるようだが、 表だって困ったことが起きていないのでそのままにしている。)

(b) USBマウス

http://www.powerbook.org/linux/usb.html
http://ceres.mine.nu/~yukkie/linux/usbmouse.html
http://www.a-yu.com/system/usb.html
など(特に3つ目の)を参考に設定した。 まず、USBマウス用のデバイスファイルを作る。
# mkdir /dev/input
# mknod /dev/input/usbmouse0 c 13 32
# mknod /dev/input/mice c 13 63
XF86Config には
Section "Xinput"
SubSection "Mouse"
  DeviceName "USB Mouse"
  Protocol "PS/2"
  Device "/dev/input/mice"
  ZAxisMapping 4 5
  Buttons 5
  AlwaysCore
EndSubSection
EndSection
を入れる。

(c) USBフロッピーディスク

フロッピーディスクはPCGA-UFD5。 あっさり /dev/sdb などとして(先に別の機器をつけたら /dev/sdc になることもあり)認識される。mount もOK。

(d) デジカメ

デジカメはSONYのDSC-P1。 /dev/sdb などとして認識されるが、
mount: /dev/sdb1 is not a valid block device
と言われて、なぜか mount ができない。

(e) メモリースティック

というわけで、デジカメデータを直接 Linux から読むのは できないのかとあきらめかけていたが、 実はメモリースティック単独では読めることがわかった。 メモリースティックを取り出してスロットに差し込むと /dev/sda として認識される。
mount -t vfat /dev/sda1 /mnt
でマウントされる。 読み書きともOK。

6. 外づけDVD-ROM

外づけDVD-ROM (PCGA-DVD51/A)は インストール時に認識されたのだから、本当なら問題ないはずである。 しかし、カーネルを2.4.9にしたら読めなくなってしまった。 今でもなぜだかはっきりとはわからないが、 どうやらカーネル 2.4 では pcmcia のかなりが カーネル自体に組み込まれたことと関係あるらしい。 カーネル 2.2 では pcmcia の
ide_cs
が用いられていたが、カーネル 2.4 では その代わりに
ATA/IDE/MFM/RLL support  --->
     IDE, ATA and ATAPI Block devices  ---> 
     Enhanced IDE/MFM/RLL disk/cdrom/tape/floppy support
     PCMCIA IDE support
を組み込めばいいように思える。 しかし、これを組み込んでも DVD-ROM (PCGA-DVD51/A)を差し込むと ide_cs.o がないといって怒られる。 しかたないので、pcmcia-cs-3.1.28 をとってきてコンパイルするも、 カーネルが 2.4 だと ide_cs の入っている clients 内はコンパイルしてくれない。 何かまっとうなやりかたはあるはずであるが、よくわからなかったので、 clients ディレクトリーに入って (include を ../include にリンクして) その中で make してむりやり ide_cs.o を作り、 /lib/modules/2.4.9/pcmcia にコピーしてしまった。 とりあえずこれでDVD-ROMは読めている。

2001年 8月29日

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